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手術中は麻酔をかけますので、痛みはありません。
痛みが出るのは麻酔が切れてからになります。
手術後の痛みは、抜歯をした時と同じくらいと表現する人もいますし、痛くて痛み止めが離せなかったという人もいます。
痛みの程度は個人差の他に、インプラントの本数や骨の状態でも変わりますが、数日から1週間くらいで落ち着くことがほとんどです。
手術後は痛み止めや抗生物質などを処方されますので、それらをきちんと服用していると腫れも引きやすく、痛みも改善されていきます。
もし1週間を超えても痛みが引かないようであれば、炎症が起こっているなどのトラブルになっていることも考えられますので、医師に相談をしてください。
インプラント治療は事前の準備が他の治療よりも必要になります。
そもそもインプラント適応なのかということも含めてカウンセリングをし、インプラントを行うと決まったらレントゲンや歯の型取り、模型作製などを行います。
必要であれば抜歯も行います。
この期間が1~2週間かかります。
抜歯をした場合はここから手術まで3ヶ月くらいかかることがあります。
手術は2回行われることがほとんどです。
1回目の手術でインプラントを埋め込みます。
2回目の手術では人口歯を取り付けます。
1回目から2回目の手術には2~6ヶ月必要です。
インプラントが定着するまでは1年くらいかかるとされています。
その間はトラブルが起こらないように、年に2~4回メンテナンスに通院します。
その後も、年に1~2回クリーニングや口腔内のチェックをすると、インプラントを長持ちします。
インプラントの治療期間をどこまでとするかにもよりますが、手術が終わるまでとするのであれば、治療期間は6ヶ月~1年になります。
インプラントの治療は歯が残っていてはできません。
そのため抜歯をする必要があるのですが、抜歯後期間を置いて埋め込みをすることが多かったのですが、数年前から抜歯後すぐに埋め込みをすることも可能になりました。
抜歯後埋め込みまで時間を置くのには理由があります。
虫歯でも事故でも抜歯が必要な歯の骨はもろくなっている可能性があり、抜歯後は骨の形成を待つ必要があるのです。
ある程度骨の強度や厚みができ上がる3ヶ月~6ヶ月を目途に、インプラントの埋め込みをするのが一般的です。
この方法では手術の回数が増え患者さんには負担が多くなりますが、十分な骨がない状態で行うとインプラントが定着しないこともあり得るため、慎重にならざるを得ないのです。
インプラントは保険適応になっていませんので1本当たり30万~50万円と、治療費が高額になります。
医療費控除の対象ではありますが、それでもかなりの金額を自己負担する必要があります。
また糖尿病がある場合、血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合、骨粗鬆症がある場合などはインプラントを受けられない可能性があります。
そして歯の手術だからと簡単と思ってはいけません。麻酔をすることに変わりはありませんので、体に負担がかかります。
神経や血管の損傷の可能性もあります。
インプラントにすると虫歯のリスクがなくなるため、もう安心と思われがちです。
しかし歯茎の炎症を起こす可能性はありますので、口腔内の清潔を今まで以上に気をつける必要があります。
インプラント治療を成功させるには医師の経験も必要です。
住んでいる地域にインプラント治療ができる医師がいない可能性もありますので、注意が必要です。
インプラントにあるリスクは3つあります。
歯科医師の技術によるリスク
治療する医師の経験により、技術や治療計画などに差が出てきます。
地域によってはインプラントができる医師が少なく、治療の順番待ちに時間がかかるというケースもあります。
手術によるリスク
歯とはいえ手術は手術です。
血管や神経の損傷、麻酔による体への負担、痛みなどのリスクはゼロではありません。
体質や病気によるリスク
糖尿病や心臓病があると、インプラント手術が受けられない場合があります。
傷の治りが良くない、薬の影響があるなどの理由のためです。
万人が受けられる治療ではないことを知っておきましょう。
インプラント治療をしている歯医者さんであれば、どこでも同じ治療が受けられるという訳ではありません。
歯医者さん選びはとても大切です。
選ぶ時には3つのポイントをまずはチェックしましょう。
・実績があるか
・設備がしっかりしているか
・丁寧な説明をしてくれるか
相談の時にこれまでの実績や、自分と同じような症状の患者さんを治療しているかは聞いてみましょう。
そしてインプラント治療のための手術スペースがあるかもチェックです。
専用スペースがあるということは、感染予防もしっかりしている可能性が高いですし、治療に対する意識も高いと言えます。
インプラントも天然の歯と同じように汚れが溜まってしまうと、歯茎に炎症が起こり歯周病のような症状が出ます。
炎症やトラブルの早期発見のためにもメンテナンスは必要になります。
メンテナンス方法は次のような項目で行われます。
口の中のチェック
噛み合わせチェック
レントゲンチェック
口腔内クリーニング
指導
インプラントや周りの歯、歯茎、インプラントを支えている骨などの異常の有無、汚れが溜まっていないかなどのチェックを医師の目とレントゲン等で確認します。
人の手では落としきれない汚れを、機械でクリーニングをしてもらい、セルフケアの指導等を受けるという流れになります。
メンテナンスの頻度は口腔内の状態により変わりますが、3~6ヶ月に1度のペースになります。
インプラント手術後1年間は特に注意が必要なため、頻回な通院が必要になることもありますが、徐々に回数は減っていきます。
通院回数を減らすためには、ご自宅でのケアも必要ですので口腔内の清潔を保つようにしてください。
歯磨きはもちろんですが歯間ブラシやデンタルフロス、デンタルリンスなども使いながら、ホームケアをしていきましょう。
見た目重視の治療であるインプラントですが、厚生労働省が定める条件を満たした場合に、2012年から保険適応になりました。
この条件は、症状と治療を受ける医療機関の両方の条件を満たすことが必要です。
症状
・先天性の病気で、顎骨の3分の1以上が連続して欠損している
・病気やケガ、事故などで顎骨を3分の1以上失っている
・生まれつき顎の骨の形成不全がある
これらの条件のどれかを満たしている必要があります。
どれも生まれつきや病気、事故により他の治療では歯の再建が難しい場合です。
医療機関
・ベッド数20床以上で診療科目に歯科または口腔外科がある
・歯科または口腔外科の経験が5年以上、インプラント治療経験3年以上の常勤歯科医師が2名以上いること
・当直体制が整っている
・国が定める医療機器や薬品類の管理が整っている
症状の条件を満たし、このような医療機関で治療を受ける場合にのみ、保険が適応されることになります。
デンタルローンとは、歯科治療専用の立替え支払いシステムです。
銀行や信販会社で様々なプランを提案しており、契約した銀行や信販会社が治療費を歯医者さんに支払ってくれます。
患者さんは立替えてもらった治療費と金利を分割で銀行や信販会社に返済をします。
デンタルローンのメリット
・カードローンより返済期間が長い
・上限額が平均500万円と高い
・ネットや歯医者さんで手続きできるので手軽
・金利がカードローンより低い
・学生や年金受給者でも利用可能
・利用額を治療費に合わせて決められる
デンタルローンの注意点
・手数料がかかる
・デンタルローンに対応していない歯医者さんもある
・審査が通らない可能性もある
分割支払いのため、手数料がかかり一括で支払うよりもトータルの金額は高くなります。
すべての歯医者さんで使えるわけではないため、事前に確認が必要になります。
また、ローンですから審査があります。
すべての人が通る保証はありませんので、お気をつけください。