歯の抜けた状態を放置したときの危険性

歯が抜けたまま放置してしまうと機能面等にさまざまなダメージが生じます。
例えば下の奥歯が1本抜けた状態場合、いままで噛み合っていた上の歯が下に伸びていきます。
そして両隣の抜けた歯の方向に倒れその隙間にプラーク(虫歯や歯周病の原因となる細菌)が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病が誘発されます

この様にたった一本欠損しただけでも口内環境が大きく変化し多くの悪影響が発生する恐れがあります。

噛むことの重要性

歯が抜けることでお口の中に
様々な影響を与えます。

  • 向かい合う歯が伸び、両隣の歯が倒れてくる
  • 虫歯ができやすくなる
  • しっかり噛めない事で消化器官にも負担がかかる
  • 噛み合わせが崩れ体に様々な悪影響がでる
  • 歯茎が痩せてしまい頰がこけたり顎がたるんでみえるようになる
  • 上手に発音がきなくなる

噛むことには多くの効果があります。
噛むことで唾液が分泌され、食べカスや菌を洗い流し口内を掃除する効果もあり、虫歯や口臭の予防になります。

そして、噛むことで筋肉などを意識的に反応させ、脳への血の循環を促進させ脳や身体に良い刺激を与え、脳の老化を防ぐことがMRIを用いた実験で確認されています。
しかし歯を失ってしまうと、脳への刺激がなくなり、歯を失った人は歯が20本以上ある人に比べ認知症のリスクが2倍に高まります

脳を活性化するためには、
「噛む」ことを意識する
ことが重要です。

歯が抜けた時の3つの選択肢

ブリッジ失った歯の両端を削って橋をかける

特徴失った歯の左右の健康な歯を柱にして「橋」をかけるように人工の歯を入れる治療法。
義歯を固定する為、装着による違和感が少ない。
メリット
  • 短期間で治療が可能
  • 装着の違和感がない

※一部保険適用

デメリット
  • 両隣の歯を削る必要があり、健康な歯の寿命が縮まる可能性がある。
  • 歯の抜けた部分の骨が衰えやすい

入れ歯金属床義歯もあります

特徴
    部分入れ歯の場合、金属の留め具を健康な歯にかけて固定する。
    金具を掛けた歯に負担がかかる為、健康な歯も数年で抜歯をする可能性がある。
    総入れ歯は留め具がなく、口の粘膜に密着させ歯を補う。
    見た目や食感が通常と大きく異なり、入れ歯がすぐに合わなくなる場合がある。
メリット
  • 短期間で治療が可能
  • 保険で治療が可能

※一部保険適用

デメリット
  • 留め具が見えるので審美性が低い
  • 装着時に違和感がある

インプラント第二の永久歯

特徴人工の材料や部品を歯を失った顎に入れる治療法
残っている歯に負担なく利便性・快適性・審美性の高い歯を取り戻す事ができる。
メリット
  • 自分の歯に近い利便性・快適性・審美性の回復が可能
  • 留め具が無いので他の歯に負担をかけない
  • 体に馴染みやすい材料で出来ている為見た目が自然に見える
デメリット
  • 保険適用外の為費用が高くなる
  • 手術が必要な為、治療期間が長い

精密な検査・適切な診断

当院では最新の歯科用CTを使用しコンピューターシュミレーションで奥行きや厚みを3次元的に捉え、顎や神経の位置を正確に確認し確実・かつ安全な手術法をご提案します。

患者様が安心し
治療を受けて頂ける様に
常に最新の技術と設備の
更新に時間を惜しみません。

インプラント認定医

インプラント認定医

院長は社団法人 日本口腔インプラント学会に所属しており、インプラントに関する知識の交換や研究発表、各医歯学系学会との連携協力等を行ないインプラント治療の向上と発展に貢献しています。

インプラント手術は院長自ら行います。

インプラント治療との出会い

私とインプラント治療の出会いは、平成5年でした。歯科医師になって最初に勤務をした医療法人渡辺病院口腔外科付属渡辺歯科医院で行われていたところから始まります。
そこの歯科医院では数多くのインプラント治療に取り組まれており、私もそこで研鑽する中で数十症例の経験をしました。
当時のインプラント治療は「夢の治療法」なのか「異端の思想」なのか誰にも判断がつかない歯科治療の鬼子的存在でした。
当時は情報も少なく、インプラント治療と言えば「歯が無いところにインプラントを埋入すれば良い」と多くの歯科医師が考えておりました。
「何故、歯を失ってしまったのか?」という原因を追究しないまま欠損部だけを見てインプラント手術が行われてきました。
その結果、多くの患者さまが高額な治療費を支払ったにも関わらず短期間でインプラントが抜けてしまったり、最悪の場合は後遺障害に苦しむこととなり、歯科医師自らがインプラント不要論を世間に蔓延させる結果となってしまいました。
インプラントバッシングの渦中である平成11年に、インプラント治療に、進むべき道程を示してくれた研修機関と出会いました。SJCDという卒後研修機関です。
SJCDは一口腔一単位で包括的治療を行うことをコンセプトにしている世界最大規模の卒後研修団体です。
治療を成功させるには「何故、病気になったのか?」という原因を追究し、その原因を除去することが重要であることを学びました。
そして、同時代に「術後20年以上経過したインプラント治療」が存在することを知り衝撃を受けました。

インプラントバッシングともいえる報道が周期的にメディアに取り上げられ、その情報に接するうちに「インプラントに興味はあるが何となく危険なもの」として治療に踏み切れない患者さまがいるのも事実です。
正しい診断のもとに治療計画が立案されるならば、インプラント治療は多くの患者さまにとり福音をもたらすものであると確信しております。
多くの方が抱くインプラントに対する偏見を、正しい知見をもとに払拭していく啓蒙活動を行動で示す為に、平成19年にこの地で開業することを決意しました。
当院では、多科との連携を重視し、院長一人の考えではなくカンファレンスを行い、多くの専門医の先生と意見交換を行います。
原因除去と再発防止のために学術団体や学会と連携するため、日本口腔インプラント学会と国際口腔インプラント学会に所属しております。
自分の得意分野ある咬合学では日本顎咬合学会に所属し認定医・指導医まで取得することができました。

インプラント治療というのは、非常に進化の早い分野になっており、5年前、10年前の材料・道具・技術だけではすぐに時代遅れになってしまいます。
しっかりとした技術をご提供するために、近年ではサイナスリフトやGBR等の再生療法や骨造成術など難易度の高い実習セミナーにも参加し、ブラッシュアップに励んでおります。
都心部でしか受けられなかった最先端の治療を地域のみなさまにご提供し、インプラント治療の利益を享受していただくことが出来ればこれに勝る喜びはありません。

インプラント治療の真実

Truth of the implant

最新設備を
所有していること

インプラント治療は一般の治療より更に正確な検査が必要です。
当院では多くの患者様により安全・安全な施術を提供する為にが安心して治療を受けて頂ける様、常に最新の技術と設備を更新しております。

正確な診断を行うための
歯科用CT

歯科医院のレントゲンというのは、平面のレントゲンになっているので1目でお口全体を正面から映し出したものです。
骨の量は分かりますが、二次元的な情報しか得られない為、骨の幅や奥行きというのは全く分かりません。
インプラント治療ではインプラントを埋入する為、骨の幅・骨の量・神経や血管の位置を立体的に読み取る事が不可欠です。
要するにレントゲンではインプラントをする上で必要な情報が少ないと言えます。

当院では最新の歯科用CTを取り入れています

当院では最新のCT・コンピューターシュミレーションを行い、骨の幅・骨の量・神経や血管の位置を立体的に把握し、その患者様には「どういう角度で何本ぐらい、どのぐらいの長さのものなら入れることが可能か、その方法が安全かどうか」を確認しながら、インプラント治療を行っていくことが可能です。
またインプラント手術の後もCTで立体的に神経の隣接・挿入角度の確認を調査を行います。

細やかな治療を可能にする
歯科用マイクロスコープ

マイクロスコープとは歯科用の電子顕微鏡の事で肉眼では見えない細かく小さいものを拡大観察できるものです。
暗く狭い根管部分(歯の根の神経が入っている管)等を確認する為に使用しますが、
インプラント治療ではインプラントを入れた周りの歯ぐきの形を整えたり歯と歯の隙間の歯茎を作ったり精密な治療が必要な箇所でより質の高い治療を可能にしています。

4大インプラントメーカーを
使用していること

当院では「ストローマン」「ジンマー」「アストラテック」「ノーベルバイオケア」の世界のインプラントで8割のシェアを超す信頼性の高いメーカーのインプラントを採用しております。

なぜ、4大メーカーが良いのか

世界で多くのシェアをもつインプラントであるということは企業の体力が大きいということでもあります。
インプラント埋入手術後、何らかのトラブルで修理が必要な場合、インプラントメーカーが倒産や買収でなくなり、部品が供給されなくなるトラブルはよくあることです。
高品質だけでなく全世界にデリバリーされているのでサービス体制も万全です。

当院では世界シェアナンバーワン「アストラテックインプラント」を使用しています

当院で使用しているアストラテックインプラントは世界・国内トップ3のシェアをもつデンツプライ社製の高品質インプラントです。大きな特徴は、ストローマン社、ノーベルバイオケア社(世界シェアトップ3のメーカー)のインプラントと比べてフィクスチャー(インプラント本体)とアバットメント(被せの部分)の結合が強く、咬合力がかかってもネジが緩むことがありません。
この、ネジの緩む現象をマイクロムーブメントといい、動きが大きいほどインプラントと歯肉のあいだに歯垢がたまりインプラント周囲炎を起こしやすくなります。

メッセージ

治療後のインプラントが「どれだけ長く持つか」を重要と考える

インプラント治療は、「歯が入って噛めるようになったら治療終了」と普通は考えます。
しかし、私たちはそこからが始まりだと考えております。
それは歯を入れることが私たちのゴールではなく、どれだけ長く持つかが私たちのインプラント治療のゴールなのです。
高額なインプラント治療をして、数年でダメになったら患者様も残念ですし私たちも残念です。早く歯を入れて終わりではなく、長くもつインプラントをしたいというのが私たちの思いです。基本に忠実で丁寧に治療を行い、長期的に機能させ、患者様がどれだけ長くインプラントで楽しい生活を送れるかがポイントだと思っております。

「インプラント治療が一番良い治療法とは限らない。」

これはとても重要な考えです。
歯を失った場合の治療には、インプラント以外に入れ歯やブリッジなどの治療法もあります。
インプラントには、たしかに他の治療にはないメリットがたくさんあります。ただ、他の治療より全ての面で優れている訳ではありません。

インプラントは外科処置が必要であり、それがどうしても不安な方もいらっしゃいます。その時は、一度、入れ歯にトライしてみるのも一つの選択肢だと思います。

また色々な医院で話を聞いたからといって、インプラントだけが唯一の治療法と思いこまないで下さい。
あなたにとってインプラントが色々な意味で負担が大きいと感じれば、それは今インプラント治療をする時ではないのです。
あなたが心から「インプラントがしたい」と思えるときが、治療の時です。